《主演 松田コウジ役・高橋一生》 (この作品に参加した感想) 作品作りというものに、撮影前からこれほど参加させていただいた経験は、 はじめてのことでした。幸せな時間でした。 (齊藤工監督について) 映画に向ける静かな熱情を常に現場で感じていました。 お芝居をしっかり見てくださっていたので、 技術的な事を敢えてしない臨み方が出来たと思っています。 (メッセージ) 人生の愛しさも、滑稽さも、絶望も、少しの希望も感じられる映画になっていると思います。 是非ご覧になっていただいて、少し忘れてしまっていたかもしれない、 自分の身近に居る好きな人達の事を思っていただけたら嬉しいです。 《監督 兼 松田ヨシユキ役・齊藤 工》 オブラートくらいペラッペラな私には、 “監督”と言う重厚な響きが未だしっくり来ませんが、 この作品への関わりとしてそれ以外の役職名が今の所無いので、 偉そうに名乗ってしまっています。 私がこの作品に対してした事と言えば、 はしもとこうじ氏のとっておきの物語を映画にしたいと言い、 身に余るスタッフ方・キャスト方に集まって頂き、 それをワクワクしながら特等席で見ていた、 ただの我儘おっさん傍観者です。 映画とは、 やはり映らない部分にも沢っ山のドラマがある事を、 身を以て体感しました。 まだ先ではありますが、 皆様のお陰で無事に来年公開が決まりました。 本当にありがとうございます。 派手にではなく、 じっくりと手渡しの様に劇場にてこの作品を届けて行きたいと思っています。 同時にここから公開までが最も大事な時間です。 恩着せがましいですが、 この作品を一緒に育てて頂きたいです。 かつて映画少年だった私には、 この瞬間も含め、 夢の様な映画の時間の進行形を過ごしています。